ストリームラインって本当に必要なの?その姿勢が上達を妨げているかもしれない

ストリームラインって本当に必要なの?その姿勢が上達を妨げているかもしれない

ストリームラインって基本の姿勢だろうか?いえいえ、ストーリームラインは技です。
最初から覚えなくても、必要なら少しずつ覚えていけばいいですし、なくても泳げる人はたくさんいます。大人の水泳だけでなく子供にも言えます。

腕で頭をおさえこみ、背中を引き上げ突き進むその姿勢を、スタート時、ターン後、平泳ぎの蹴りの後に水中を進むときに使います。水の抵抗をなくすための姿勢ですからこれができたほうがもちろん良いですが、基本としては覚えなくてもいいでしょう。

ただし技として使うのでしたら、どんな時に何のために使うかがわかっていないとよくありません。

中高年からの水泳や柔らかすぎる子供には逆効果となることがありますので、ストリームラインが最初から必要かどうかというのを見ていきましょう。

ストリームラインの特徴

ストリームラインの特徴。

  • 腕の下に頭を入れる
  • 手の甲の上に掌を重ね合わせる
  • 広背筋(背中の筋肉)を引き上げる
  • 身体を薄く保ち足先まで伸ばす
頭を腕で挟んだイラスト

ストリームラインは腕で頭をおさえこむので
基本的に手が頭より上(高い)位置となります。
これは水中を進むときに抵抗を減らすための姿勢です。

その場でチェック!

その場で両手を上げストリームラインをとってみましょう。

胸を張った姿勢になっていませんか?

もしそうなったのなら間違ったストリームラインをとっている可能性があります。

みう先生

ちょっと窮屈よね

ストリームラインをとってはいけない3つの理由

  1. 身体の特徴に合わない
  2. ストリームライン時と泳いでいる時の手の位置に違いがある
  3. 最も必要なリラックスした状態が作りにくい

身体の特徴に合わない

中高年から水泳を始めようとする方には、 ちょうど四十肩・五十肩と呼ばれる症状が出ているような、すでに肩が痛い、腕が上がらないという人が多いです。

そうでないとしても自覚していない骨格の歪みや身体の特徴というのがあります。

その状態で腕で頭を挟み込むような窮屈な姿勢を「基本姿勢」と思ってしまうと、窮屈で力みが取れないだけでなく、身体を痛めてしまう可能性があります。

自分の身体を知り、少しずつ身体を適切に動かして行くことで、だんだん水泳に必要な柔軟性が育っていくので慌てなくても大丈夫です。

ストリームライン時と泳いでいる時の手の位置の違い

私がこれまで指導していて、この項目が一番のデメリットだと感じました。

ストリームラインを最初に覚えてきた人たちは、手の位置が常に頭よりも高くあります。「もっと手を水中に入れて」「水から手が出ちゃっていますよ」と何度アドバイスしてきたでしょうか。基本として頭よりも高い位置に手がある姿勢を覚えているのでそうなるのは当たり前ですね。

泳ぐときというのは手はもっと深い位置になります。

ストリームラインのイラスト

スタート時に水中を進むのなら
手の位置は赤いラインになります。
水面に浮いているのなら
手は水中にあるのが理想です。

最も必要なリラックスした状態が作りにくい

このように窮屈な姿勢では当然力みがとれず、水泳を習う時に必要なリラックスをしてという状態は作れなくなります。

この姿勢からキックに入ればキックも硬い動きになってしまい、かなりしんどくなります。

初級者にはどんな姿勢がいいの?

泳ぎやすいふし浮きの特徴

基本姿勢というなら単に伏せて浮くふし浮きが良いでしょう。腕で耳を挟み足は軽く揃えます。それで十分です。

腕が耳から離れていると不安定になります。

浮き身を作るには手足をだらんとしてでも背中がぷかぷか浮く状態を作る方が先ですね。
背中が浮いて手足が自由に動かせるほうがよほど水泳に必要です。

ストリームラインのイラストと→

背中が浮くように息を胸に吸い込みます。
前に出した手の間に額を滑り込ませます。
前のめりになったタイミングで
足を床から離します。
脚は軽くそろえる程度でいいでしょう。

みう先生

頭は押し込まず
お尻は締めないでね

ちゃんとしたストリームラインって?

ある程度慣れたのでストリームラインをきちんと覚えたいのだけど…となったら次のことを気を付けてみましょう。

  • 胸をしまい込む
  • 腰は反らない
  • 腰は遠く上半身と引き離すイメージ

ワンランク上の姿勢と上手く浮くポイント

腿の付け根を内側に向けましょう。難しい言葉で言うと「内旋させる」と言います。お腹が落ちません。内またとは少し感覚が違います。

お尻に力が入っているとお腹が落ちやすくなります。これは腿が外側に開いてしまうからです。お尻がふんわりした状態にしましょう。
(内旋させればそうはなりません)

腕が耳に触れていた方が安定します。離れているとかなり不安定になります。もしつかな場合はちょっとした体操で比較的楽につくようになりますし、慣れてきてもつくようになります。

長く浮く必要はありませんが、慣れたらぷかっと浮いた後に胴体をひと伸びさせてみましょう。たぶん自分が思うよりまだ伸びます。

みう先生

腰や背中が高い位置にあり指先はしっかり水中にある
泳ぎやすい姿勢が出来上がりました!

まとめ

  • 手が高すぎると身体が落ちやすい(沈みやすい)
  • 窮屈な姿勢で力みが取れないと筋肉が萎縮して動作がしにくい
  • 技を使う時は使うタイミングというのがあるので必要なら徐々に覚えていきましょう

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