実は初心者が一番勘違いしていたクロールの手の動かし方
クロールが苦手という人に、どうやって腕を動かしているのか陸上でやってもらうと
多くの人が「なるほどそれでは泳げないね」という手の動かし方をしています。
そこを直しただけで上達する人が多かったので、クロールが苦手な人はぜひ読んでみてください。
目次
初心者が勘違いしやすい手のかき
クロールの手のかきで初心者が勘違いしやすいポイント
- 手をぐるぐる回して泳ぐと思っている
- 手を真上に上げると思っている
手をぐるぐる回して泳ぐと思っている
クロールは手をぐるぐる回して泳ぐのではなく、身体を軽く傾けて腕を水から抜きあげる泳ぎです。これはローリングという技術です。
デメリット
手をぐるぐる回してしまったら肩を痛めます。
腕が水から抜きあがらない人もこのタイプになります。
身体を傾けながら脇を広げるようなイメージで腕を水から抜きあげましょう。
手を真上に上げると思っている
泳ぎの手本ではローリングがしっかりとできていて肘が高く上がっているので、初心者にとっては腕が真上にあるように見えてしまいます。
あくまでも傾きによる腕の位置ですので真上に上げないでください。
デメリット
無理な動作なのでバランスが崩れやすく泳げない。
ひっくり返る。
ローリングについては「クロールの息継ぎができない時」にも書いてありますのでお読みください。
パフォーマンスアップのためにできること
腕の意識を変える
腕をどこから動かすのかという意識を変えることは、初心者が腕の動きを理解するのにも役立ちますし、泳ぎを覚えた人がレベルアップするのにも役に立ちます。
一般的な腕のイメージは肩関節からですが、動きが上手い人の意識は胸から腕がはえているイメージになります。
そのようなイメージを持つと大きくて伸びのある動きができるようになります。
しっかりとしたイメージトレーニング
腕が胸からはえている意識ができたら陸上でクロールの手の動きをやってみましょう。
クロールの正しい動きがわからないまま泳いでも、うまくいかなくて当たり前です。
家でもできるシャドースイムのおこない方を紹介しますので、実際にやってみましょう。
もちろん水中で立ったままやっていただいても結構です。
クロールは伏せて泳ぐ泳ぎです。
陸で練習する時はちょっとした注意が必要ですよ!
- 必ず腰をしっかり後ろに引き伏せた形で行いましょう。
腰を後ろに引く姿勢はクロールの伏せた形を作るだけじゃなく、肩の負担を減らす姿勢になります。
立ったまま行うと肩を痛めますし、実際のクロールの感覚とは違います。
段階的にレベルを上げる
- 鏡を使い目で確認しながら行います。
- 慣れたら目を閉じ動作を見なくても正確な位置で動けるようにする。
鏡を使い自分の動作が正しいか目で見て確認します。
水泳では自分の動作が見えないので、自分では「そうやってるつもり」であることが多くあります。
身体の3本のラインを意識して身体の前で手を入れ替え、動作を正確に身体に覚えこませましょう。
次に見えてない水中での動きを想定し、目を閉じます。
見えなくても正しい位置で動作が行われているかチェックをしましょう。
正確な動作を身体に覚えこませるシャドースイムは、感覚を養うにも良く、初心者にありがちな「自分の身体がどうなっているかわからない」というのを改善するにも役立ちます。
中高年の身体の特徴に合わせた抜きあげ
中高年の身体の特徴として、腕はすでに筋肉のねじれをを起こしている場合があり、肩回りが動かしずらいことが多いでしょう。かくときや抜きあげ時は軽く肘を緩ませて身体の下のそこそこ深い位置をかき、自分に合った抜きあげるポイントを調整してみてください。
浅い位置をかくと抜きあげにくいんですよ。
抜きあげは腿に触れてからスっと抜きあげます。肘は身体より外の意識で十分です。肘の高さはローリングによって高くなります。
まとめ
- 腕は胸からはえているという意識に変える
- 肘をゆるめ水中の深い位置をかく
- ローリングにより腕を水から抜きあげる
- 手は前方で入れ替える
- 陸上で動きを理解して身体に覚えこませておく
- 正中線・肩・脚の3つのラインを意識する