水泳の初心者は必見!クロールの息継ぎができない時のよくある勘違い
クロールの息継ぎができない時に、水泳の初心者がよく勘違いをしている内容をお伝えします。勘違いをしているというのは、それが正しいと思い込んでいるのでなかなかできない原因にたどり着くことができません。ちょっと確認をしてみましょう。
この記事は、クロールの息継ぎが苦手な人向きに書いています。言われたとおりにやっているけどなかなか上手くならない人は、この勘違いが原因かもしれません。
目次
クロールの息継ぎができない時の2つのパターン
- ローリングのできていないかき方
- 形はとれるが呼吸ができない
ローリングのできていないかき方
まずは動作に問題がある場合です。息継ぎができない原因は、きちんとローリングができていないかき方をしていることが多いです。
通常ノーブレスクロールという練習の後に呼吸練習に入ると思いますが、ノーブレスクロールは頭を動かさずに下を向きながら泳ぐので、安定していて比較的泳ぎやすく、肩まわりが柔らかければローリングなく腕だけで泳いでも、うまく泳いでいるように見えることがあります。
その場合、いざ呼吸動作に入ろうとしても、傾くことができないので傾きを利用したスムーズな呼吸はできません。
対策
身体を傾ける練習をしてください。手は深い位置に入っているかどうか確認しましょう。
もう一つ効果的なのは、手の着水後にわきの下を伸ばす意識を持つことです。
「着水後わきの下~」と心で音頭をとりながらやってみると体重が乗り傾きが生まれます。手が落ちる人なんかにも効果的です。この場合キャッチアップクロールはやめましょう。スムーズな流れが生まれなくなります。
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形はとれるが呼吸ができない
2つ目のパターンは、動作はできるが息が吸えていないというもの。
こちらはしっかり顔があがっていても口を開けるタイミングが遅かったり、開けるだけで吸い込めていなかったり、スムーズな呼吸ができていない状態です。
対策
この場合は徹底的に水での呼吸法を覚えることが必要となります。息を吸うタイミングをボビングなどでしっかり練習しましょう。この場合「リズミカルな呼吸」という部分ができていないので、回数が多くなるとズレてきます。なるべく多くやってみましょう。20回くらいを目安に一定のリズムで行います。
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クロールの息継ぎができない時の2つの勘違い
厄介なことに初級スイマーのよくある呼吸動作時に崩れてしまうパターンもあります。これは先に述べた「ローリングのできていないかき方」とは逆に身体が開きすぎて顔が沈んだり身体がひっくり返ったりするものです。
- 腕を高く上げるという勘違い
- 顔を横に向けるという勘違い
腕を高く上げるという勘違い
初級スイマーの多くが手を高く上げるという勘違いをしています。
身体が水平のままでは腕は上に上げることはできませんし、腕を上にあげる意識のまま傾けば開きすぎてひっくり返るか体重が乗りすぎて沈みます。
呼吸動作時、顔が沈んだままのという場合は、この「腕を高く上げすぎ」という場合もあります。腕の動きは心地よく傾きながら腿を軽く触れた後、外側に抜きあげればちょうどよいのです。
顔を横に向けるという勘違い
正確に言うとクロールの呼吸は顔を横に向けるわけではないです。傾きを利用しながら抜きあげた肘の方向に顎を向け、口を抜きあげるというようなイメージでやってみましょう。頭の中心線は基本的に変えません。
顎を向けるイメージというのは適度に頭が倒れるので、頭から上がるような形にはなりにくいですから、頭をあげてしまう人にも効果があります。
また、腕に寝るようなイメージを持ってる方も多いですが、それではほとんど顔が上がらないでしょう。
自分の腕と耳が近いと形としてかなり窮屈で無理があります。今その場で確認してみてもわかると思います。
また、頭を肩に乗せてしまうような形もよくいらっしゃいますが、とても呼吸がしにくいですので、頭は肩と肩の間にあるようにしてください。
まとめ
- 適度な傾き(ローリング)を利用して泳ぐ
- リズミカルな呼吸ができるように水泳の呼吸法をマスターする
- 見えていない動作を感じ取り適切な手や頭の位置を理解する
この3つができているかチェックしてみてください。
クロールの呼吸ができないときに、呼吸動作だけ教えてというのはちょっと無理がありますので、根本的な問題はどこにあり、どんなケースなのかでアプローチを変えてみるとよいです。