おもてなしの心?奥三河名山八選なのに不思議な光景の碁盤石山

奥三河名山八選なのに不思議な光景の碁盤石山

奥三河名山八選・碁盤石山(ごばんいしやま)の概要

碁盤石山をざっくり説明します。標高1,189m。碁に負けた天狗が碁盤をひっくり返したという伝説が残る名前の由来の説明と共に、愛知または東海の山を紹介するガイドブックには必ずと言っていいほど出てくる山で奥三河名山八選のうちのひとつになっている。

登山口はふたつあり西納庫登山口と東納庫登山口。にしなぐらとひがしなぐらと読む。
天狗棚からの縦走もできる。

山ほどの情報がガイドブックにあるので、ここではガイドブックに載っていない私がもっとも不思議に思い印象的だった碁盤石山の魅力を紹介しようと思う。

碁盤石山の登山道の様子

駐車スペースと東納庫登山口

入山日: 2019年6月8日

東納庫登山口は立派な登山口ですが、しっかりとした駐車場はなく駐車スペースを探して邪魔にならないところへ止めました。2~3台が限度かなと思います。

一応付近を調べると、この時はその先に抜ける道路が工事通行止めになっていたので他に車が入ってくることもなく、来たとしてもそれは碁盤石山に用のある人くらいだろうと思いました。

空は薄曇りで時折小雨がパラつき、土曜日だというのに全く誰にも会わない碁盤石山をひとりで歩いてきました。

あまり人が入っていない感じに不安な気持ちを押し殺しながら入山し、ガイドブックと印象が違うな・・・と思いながら、新緑の季節だから草もぼうぼう生えるわな・・・とか何とか独りごとを言いながら歩きました。

碁盤石山の不思議な光景

15分ほど歩くと、それはだんだん姿を現したました。

それは、何故こんなにもおもてなしの精神が溢れているのだろうと首をかしげたくなるようなベンチの数です。

これはむしろ、天狗の・・・というよりは廃ベンチがたむろする山として有名でもおかしくありません。でも私はこの空間がとてつもなく好きだと思えました。

訪れる人の数よりも多い無数のベンチ。誰も座らないベンチには意思があるように思えます。そうでなくても、これを運んでこのようなレイアウトに並べたおそらく地元の方々だろうその人たちの姿を思い浮かべると、フッと笑みがこぼれました。

円形に並べられた枯葉が積もった青いベンチ
枯葉が積もる無数のベンチが輪をつくる

天気も悪く人気(ひとけ)のいないこの山での不安と寂しさは、なんとなく無数のベンチが一緒にいてくれている安心感を与えてくれます。なかなか素敵な山ではないでしょうか。

一般的な見どころと景色

付近の立ち寄り場

不動滝

碁盤石山下山後に登山口近くの不動滝を見ることができます。ちょっと歩きやすい道ではないですが下に降りられます。そこにもやはりベンチです。

道の駅アグリステーションなぐら

トイレは見当たりませんでしたので、近くにある道の駅アグリステーションなぐらを利用させていただくといいでしょう。設楽町が出している地図にもそう書いてあります。

えごまの五平餅が美味しいです。

五平餅と蕎麦のランチ

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