本宮山 沢登りのできるコース

本宮山沢登りできるコース 愛知の山歩き

愛知県豊川市・岡崎市・新城市にまたがる三河富士と呼ばれる本宮山(標高789m)には沢登りができるコースがあります。本宮山登山と言えば一般的には表参道を歩きますが、岡崎側から新城側からと歴史ある古道も存在し、廃道となったものも含めて30を超えるルートがあります。今回はその中でも沢登りができるコースをまとめてみました。

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本宮山の沢

本宮山の表参道より西に東尾根があり、その間にあるのが荒沢で東尾根と西尾根の間にあるのが宝川本沢となります。沢の途中で大きく二俣に分かれています。

宝川本沢右俣

宝川本沢は国見岩コースと途中まではほぼ同じルートをたどります。その間の滝は登山道で巻くこともできます。途中から登山道が離れます。国見岩コースも途中からはガレて浮き石の多い急登となり鎖場を通過する登りごたえのあるコースです。

宝川本沢の沢登りはクライミングや沢登りをする人にとってはそれほど難しい登攀はないですが、沢は水量によっても崩落などによる地形の変化によっても難度が変わるため慎重な入山と判断が必要です。

宝川荒沢右俣

宝川荒沢右俣は、実際には鉄骨ダムまで行って林道へ出るルートと左へ抜けてゑびす岩経由で林道に出るルートがあります。ゑびす岩はこのルートでしか見ることができず、一般ルートからでは見ることが難しいのではないかと思います。

アプローチは二俣まで荒沢左俣と同じですが、荒沢は2023年まで利用していた道が土砂崩れによって通行できず、新たにできた迂回路を利用します。(2025年現在)

ゑびす岩からの眺望
ゑびす岩からの景色

宝川荒沢左俣

「聖剣ルート」と呼ばれている人気のルートでもあり、滝コースとして整備はされています。昇竜の滝・天狗の滝・荒沢不動の滝の3つの滝を見ることができ、荒沢不動の岩棚には石仏と三鈷剣が奉られています。この荒沢不動滝は敬意を払い通過させていただくという気持ちで右岸を巻きその先に進むこともできますが、林道に出るまではそれなりにキビシイところもあります。三鈷剣を見学したら東尾根登山道へ戻る選択もできます。バリエーションルートに慣れていない方はその方がいいと思います。

崖を登る人
林道へむけて脱渓
急登を登る人
林道を横切りさらに山頂を目指す

荒沢不動の滝を見た後に尾根道へ行く場合は案内板まで戻りそれに従います。

荒沢不動の案内板
本宮山東尾根の急登
尾根道の急登

まとめ

本宮山の表参道は賑やかですが、それ以外のコースは人に会うことも珍しいくらいひっそりしています。今回のコースは特に一般的なコースではなく、危険を伴う沢登りのコースですので入山にはしっかりした下調べと経験者のサポートのもとトライしてみることをオススメします。