頭ではわかっているのに水泳で同じことばかり指摘される時
水泳を習っていると同じことばかり指摘されたり、頭ではわかっているけど身体がいう事聞かないの・・・なんてことがたくさんあると思います。
自分では気を付けているつもりだったりしますよね。
でもこれ、実際は「自分自身をわかっていない」から直せないというだけなんです。やることは3つです。
目次
自分の身体の特徴を知る
自分の身体は実際はどうなっているのかというところから入ってみましょう。
誰でも「自分はまっすぐ立っている」と思いたいのです。
ところが年齢を重ねてじっくりじっくりと変化していったものは、自分では認識しにくいものです。
泳ぐのに体型はそれほど問題になりませんが、骨格だけは泳ぎを妨げる要素がたくさんあります。まずは骨格的にどうなのかを知りましょう。
実はフォームにこだわらなければ泳げなくもないですが、そういう方は自己流で泳ぎ、習うなんてことはしません。習う方は、やはりある程度「上手に」「きれいに」「人並みに」など、どうなりたいかの希望がありますからね。
自分の身体を知る簡単な方法
それではチェック項目です。
- 自分の姿写真を見る
- 壁に身体を付けて立ってみる
自分の姿写真を見る
一見すらりとした印象の方でも背中が盛り上がり気味で頭が前に出てしまっているというのは多いです。脚が外に開き気味だとかは水泳には結構影響がありますね。
久しぶりに見る何気ない自分の姿は
「あれ?私ってこんなだった?」と
ショックを受けることもありますよね。
壁に身体を付けて立ってみる
家の壁で良いです。かかとを付けて立ってみましょう。身体が壁にどんな感じでついているかを確認します。壁と腰の間に手がスカスカに入ってしまうとか、立ちにくいとか、色々感じることがありますね。
例えに出した2つはあまりよくない状態ですよ!
自分の見えていない動作を確認する
映像分析
一番いいのは泳いでいる時の映像を分析するのが良いんですが、なかなかそういうサービスが使えるところは少ないです。
シャドースイム+目隠し
自分が見えていないところでどう動いているかというのは正確にはわからないものです。まして、自分の身体の癖や特徴が自分自身でわかっていなければ、いくら自分では気を付けているつもりでも実際はそうなっていないという状態になります。
完全ではないですが、ある程度そのギャップを埋めることはできます。
まずはストローク(手の動き)などの単純な動作は目視で確認した後に目をつぶって行いズレを認識する。その後身体に覚えこませるという感じでよいでしょう。
きちんとした基準を作って訓練すると身体が覚えてくれます。
ギャップを埋める
次に知った自分の身体の特徴と感覚から、実際の動きとのギャップを埋めていきます。
例①膝の関節に特徴がある
これは私の場合ですが、私は膝にちょっと特徴があります。普通は少し緩んだになっています。
クロールのキックの時には、自分が思うよりも伸ばし気味にキックをするとちょうど良い感じになります。
似たようなパターンのクライアントさんの場合は、自分の感覚でピンピンに伸ばしたときがちょうどよい状態になりました。
このように、自分の感覚と実際を上手く合わせていくとギャップは埋められます。
これが逆に動きが硬い人なんかがピンピンに伸ばすと棒のような脚になってしまいますので、感覚というのはやはり人それぞれで、みんなが同じ言葉でうまくいくということは無いのです。
例②顎が前に出る癖がある
次は癖による頭の位置に注意しないといけない人です。普段の姿勢で顎が前に出てしまう人は、日常生活では特に不自由がないので気にならないでしょう。
ところが水泳でつい顎を出して泳いでしまえば目線が前になり、背中が沈みやすいです。癖なので無意識に出てしまいますので、それが普通の状態です。ですからこの場合は自分が思うよりも顎を引くように意識しないといけません。「自分が思うよりも」というのがポイントです。
例えを2つ出しましたが、人の数だけ特徴があります。自分が思うよりもこうしたほうがいいというのがギャップを埋めることになるので、ここは丁寧に第三者の目と合わせていきたいところです。
身体の癖を修正する
癖の話が出ましたが、もう少し詳しく書きましょう。
身体には動かすときの癖のようなものが存在します。
例えば立ち方ひとつでも、色々な立ち方があり、つま先が外に向く人、まっすぐな人、片足ずつつま先の向きが違う人など。
そのように長年人それぞれの動きによって筋肉の使われ方が違い、姿勢が変わってしまいます。
そういうことに意識を向けて動作や所作を美しくすることで、ある程度身体を育てることはできます。
日常生活での動きが今の身体をつくっているので、日常生活で動きの癖に気を付けてみましょう。
沈みやすい脚の形と浮きやすい脚の形
まず簡単なことを1つやってみましょう。
脚が沈むことで悩む男性は多いですが、実は高いボディポジションを作る脚の筋肉の向きというのがあります。
男性は腿の筋肉が外側に向いている人が非常に多いのですが、腿の筋肉を内側に巻き込みながら伸ばすようにしてみてください。これをしっかり癖付けます。
これは下半身が下がりやすい人や
キックが苦手な人に効果的です!
まとめ
水泳は、適切に動かせば上がらなかった腕が上がるようになったり、痛みが改善したり、良い方に向かうこともあります。
私のクライアントさんはそういう人が多かったです。正しい身体の動きというのが身についてくるからだと思います。
気を付けていても同じことばかり指摘されるというのは、自分の身体に合っていない感覚的アドバイスとのギャップが原因です。
映像分析ができないようでしたら、第三者の目を利用して、丁寧に自分の身体の癖や骨格的特徴を理解し、ギャップを埋めるようにしてみて下さい。
人の身体にはそれぞれ特徴があります。皆が同じ言葉でうまくいくとは限りません。
- 自分の姿勢や骨格的な特徴、動きの癖を知る
- 感覚と実際のギャップを埋める
- 第三者の目を利用する