平泳ぎが沈むのを防ぐ!もっともカンタンなのにもっとも技術が必要??
目次
平泳ぎの特徴
まずは平泳ぎの特徴を書いていきます。
平泳ぎは他の3つの泳法と違い、大きな抵抗が生まれる泳ぎです。唯一足の裏で蹴るキックも平泳ぎです。そうなると苦手な人が多くても仕方ない印象ですね。
ただ、一方では日本人になじみ深い泳ぎとも言われています。他の平泳ぎの記事にも書きましたが、水泳をはじめる人の中で「平泳ぎなら泳げる」と申告してくる人も実に多いのです。
もっとも抵抗が大きいのなら、競泳となると洗練した泳ぎにどんどん進化させないといけない、もっとも技術が必要となる泳ぎだというのもわかりますね。
それでは平泳ぎが進まずに沈んでしまうことについて書いていきます。
平泳ぎが沈む理由
- キックが進まないので力む
- タイミングがうまく取れない
- 膝を曲げるという動作のため姿勢が維持できない
キックが進まないので力む
キックが進まないので力むのか、力んでいるから進まないのか。これはもう卵が先か鶏が先か・・・の話です。
タイミングがうまく取れない
手足を同時に動かす泳ぎなら簡単ですが、かいた後に蹴るという、このタイミングが難しくて沈むという事が考えられます。何しろ動作も大きいですし抵抗が大きいですから。
膝を曲げるという動作のため姿勢が維持できない
平泳ぎまで順番に習ってきた人はわかると思いますが、水泳では膝を曲げると身体が沈んでしまいますね。
膝を曲げることが必須の平泳ぎ。身体が沈むのは当然と言っていいでしょう。
対策
キックについて
指導中どの方もものすごい力で水を蹴ろうとします。相手は水ですからそんなに力いっぱい蹴っても手応えはありません。ですから余計力むと思いますが、まずそれをやめることからです。
解決策
タイミングについて
両手両足を同時に動かしてしまえば抵抗が大きくなり進まずに沈みます。
タイミングの取り方は、よく「かいて~けるぅ~」と言われていますが、それでもほぼほぼうまくいきます。それでうまくいかない人は正確な動きをちょっと理解してみて下さい。
「かいて戻しながら~けるぅ~」という感じです。
もっと正確に言うと「かいて浮き上がり~水中に戻りながら蹴る~そして伸びる~」となります。
どれでも自分にしっくりくる言葉を選んでやってみて下さい。
解決策
この動作をスローモーションでイメージしながら行ってみてください。この間は動きが止まるところはどこにもないです。動きが何もないのは蹴り終わりの伸びの2秒程度になります。
指導では個々の推進力により秒数を設定します。伸びが逆効果な場合もありますのでそこは自分で設定しても良いでしょう。
イメージトレーニングできっとタイミングがわかり、自分にどの部分が抜けているのかわかると思います。
脚が勝手に曲がってしまう人は、かいたときに脚を伸ばしておく癖付けをしておく必要があります。
膝を曲げるという動作のため姿勢が維持できない
解決策
これに関して言えば、膝を曲げるときに気を付けるポイントがあります。引き寄せる動作はできるだけ素早くすっと引き寄せましょう。
苦手意識を持っていると足を迷わせて動作に入るのが遅くなります。かかとを引き寄せる動作が遅いと身体がぐっと沈みます。そこでまた焦りと緊張感が生まれてしまうので、多少間違えてもいいのでスムーズに曲げ伸ばしを行っていきましょう。
そのほかの注意点
水の抵抗を極力減らす競泳の洗練された平泳ぎというのを最初から目指さずに、平泳ぎのシンプルな動きを先に覚えていただければ、少なくともゆったりとした平泳ぎは泳げるようになります。
必要な上下動を許さないことによる力み
これは指導者も盲点になりやすいことですけど、平泳ぎは上下動のある泳ぎです。
泳者自身が必要な上下動を許さないことにより力みを生むという場合があります。
水泳では腰が下がるなどを嫌がる傾向がありますが、必要な上下動がなく腰が下がらなくてはいけない場で水面にとどめていると適切な動きができません。
浮力は水をおさえると生まれるものです。浮こう浮こうと思うのは逆効果ですので、そういった気持も大事にしてください。
私は平泳ぎが最も得意ですが
昔からのカエル泳ぎも泳ぎますよ。
骨格的問題
最後に骨格的問題を1つ書いておきます。
特に年配の男性に多いのですが、ビート板が苦手だったり前向き呼吸が苦手な方は胸椎が動かなくなっています。簡単に言うと背中が硬いということです。
すると上手く浮き上がることができずに下半身を沈めて呼吸をしなければなりません。
その場合、身体を育てていくことも考えてみてはいかがでしょうか。ある程度改善できます。背骨を動かす運動なんかを取り入れると身体の動きはとても楽になりますよ。
まとめ
- 足の裏で蹴り両手両足左右対称の動きをする
- 呼吸はかいたついでに一回ごとに行う
- かく・蹴る・伸びるという3つのアクション
- 競泳ではなくゆったりとした形を先に覚えよう