それって本当?水泳のキック練習で先生に足首が硬いと言われた時
足首が硬いと思っている・水泳のキックが上手くいかないという人は読んでみて下さい。
水泳では4泳法のうち3つの泳法で足の甲を使ってキックを打ちます。基本の姿勢も足の甲を伸ばした姿勢になります。
ですから水泳をやり始めると「自分の身体が硬い」と感じる場面に出会うのです。指導者に言われることもありますね。
ところが私は多くの方の足首に触れてきましたが
実際に硬い人は2割くらいでほとんどの方が身体を固めて動いています。
動きが硬いと言ったほうが良いのでしょう。
これは指導する側も含めてですが、主にキックがうまくいかなくて「足首が硬い」と思うのでしょうが、キックは足首だけでするわけではありません。腿から打った動きがつま先に伝わるように膝や股関節などの各関節の動きをうまく連動させなければならないのです。
そのようなしなやかな動きが苦手なだけだと言えるでしょう。
足首が硬いと感じたらまず本当に硬いのかをチェックしてみましょう。
目次
足首の硬さのセルフチェック
足首の動きのチェック
長座で座りつま先を立てたり倒したり
してみましょう。
脛から足の甲まで平らになればバッチリです。
立てたときは脛に引き寄せてみましょう。しっかり引き寄せることができればOKです。
カンタントレーニング方法
それでは実際に硬かった人はトレーニングをしていきましょう。
硬くなかった人も一緒にやってみてね!
何かのついでに日常的に行うと良いですよ!
トレーニングと言っても家でテレビを見ながらでもできます。ご安心を。
上でチェックした動きをそのままトレーニングとして使います。
足首を動かし、脛の筋肉やふくらはぎの筋肉に刺激を入れましょう。
- つま先を倒す
- つま先を脛に引き寄せる
- 適度に繰り返す
硬かった人
足首だけではなく、足首周辺で考えていきましょう。
あまり強引にグイグイ行わずに脛や足の甲を軽くさすって動きを癖付けながらやってみてください。
手のひら全体でじんわり温めながら足全体に動きの癖をつけていきます。
足には多くの関節があり、本来は一番右の写真のようにボールをつかめるほどしっかり動かせることができます。
ここまでしなくても良いですが、足全体ががどれくらい固まっているのかというのは知っていて損はないですね。
あとでレベルアップも紹介します
足首が動く人も動かなかった人も、日常的にやってほしいのがこの運動です。必ず水泳に役立ちます。
日常生活で足の甲を伸ばす動きというのはまず思い当たりません。
そうなると、やらない動きは出来なくなり、動かさない関節は固まっていくという法則で、これまで出来ていた動きができなくなるのです。
脛の筋肉は平泳ぎの時によく使いますよ!
ストレッチじゃなくていいの?
ストレッチなどでもいいのですが、じっくり伸ばす静的なストレッチは身体が温まった状態で行うのが良いです。運動後とかは良いですね。
また、ストレッチのデメリットとして「ここまで伸びなければならない」という意識が働きやすく、柔らかい人の完成したポーズやお手本のポーズ重視になりやすいです。加減がわからずに逆に痛めてしまうことがあります。
ですから「動くこと」が大事ですので「動かす」という意識で行ってみてください。
是非、小さくてカンタンなことをやり続けるという習慣を持ってみてください。確実に身体が変わります。
デスクワーク中でも足首の体操は出来ますね!
トレーニングのレベルアップ
レベルアップの方法①
年齢によっては長座の姿勢そのものが取れない場合があります。長座の状態をつかって自分の身体を感じ取るのもいいでしょう。
腿やふくらはぎの床への付き具合、上半身は自分の身体で支えられているかなどというのも水泳に活かせるトレーニングになります。意識してみましょう。
もっと慣れたら腿の付け根を伸ばすように上半身を倒したりしてアレンジを加えてみるといいでしょう。意外に腰が丸まっていたり、身体を支える力や姿勢を維持することが難しかったりというのに気が付くと思います。
レベルアップでいろいろ出てきましたが
足首は動かしてね!
レベルアップの方法②
つま先を伸ばすときには足の指全体を握りこむようにしてみましょう。逆に立てたときはしっかり開くようにします。
中高年になると、足の裏が一枚の板のようになっている人が多く見られます。足の指といえど開いたり閉じたりできるようになっています。
足というのは本来はしっかり細かいところまで動くようになっていますので、握りこむ・開くというのも余裕があれば入れてみてください。
足首はちゃんと動くのにキックが苦手
では、セルフチェックで足首はちゃんと動くのにキックが苦手という方。
実は本当に多いです。なぜかというと身体をガチガチに固めているからで、困ったことに本人に自覚はないのです。
本人にとっては『水泳はまっすぐ伸ばした姿勢がよい』から姿勢を保つために力を入れているわけで、それが普通の状態なのです。
解決策
膝の力は抜いてゆったり足を振ってください。大きい小さいは後から調節できます。
キックについてはまた詳細を記事にします。
まとめ
- 小さなことを積み重ねカンタンにできることは日常的に行う
- 足首だけではなく動きにも身体にもはつながりがある
- 単純なものに少しの意識を変えてレベルアップねらう